昨日、「Ta TK」さんという方がFACE BOOKのほうにコメントを入れてくださっていたジムニー用車高調キット。ようやく試作品が完成したので、本日、テストしていただくJAWS山本さんへ向けて発送です。
今月末のドリフト大会で、テストしてもらいます!
結果が今から楽しみです。なお、車高ダウン量はまだ最終確定していません。このテスト品は2~3センチ程度。
バンプラバーカットしない前提ならこれが限界だったからです。とはいえ、さすがに見た目のインパクトも考え、これからもう少し下がるものをテストします。とりあえず、まずは減衰力とバネレートのマッチングをとりたいので、テストが先。
フロント、カッコイイ!ワタシはクルマの構造はいまひとつわかっていませんが、純正に多いチョウチン型のバネよりも、直径6cmほどの直巻きスプリングのギュッと凝縮されたフォルムを見ると、レーシー(死語)だなあと思ってしまいます。
リアも同じく直巻き。そしてショックアブソーバーは全長調整式、減衰力12段階調整。直巻きスプリングを装着するにあたっては、特殊な樹脂を削りだしたアダプターで装着しています。
一番最初に当社にローダウンの提案をしてくれたのは、シュピーゲルのヘンミ部長でした。
「ジムニーのしっかりとした固めのスポーツ車高調、開発してみたらどうですか?湾岸線を快適にクルージングできるものとか、サーキットをかっ飛ばせるものを欲しがっている人の話が最近多いです。」
過去ジムニーの全長調整式キットを作った数少ないメーカーの一つです。また、同時期くらいに、ドリフトショップ3UPさんとJAWS山本さんからも、ドリフトが出来るジムニーを作ってみてはどうかという話もあり、ありえないと思っていたジムニーのローダウンも、もしかしたら潜在需要があるかもしれないと思い始めました。
JB23ジムニーとそれ以前のモデルは、オフロードの泥遊びスタイルが主流。というか、もうそれが大定番で、他のジャンルが入る余地がなかったのですが、本音を聞くと、トップクラスや本気系の人ではなく、一般の走行がメインの人には、過度なリフトアップ仕様は見た目はカッコイイものの、一般道を走るには非常に不便な部分が多いという話がありました。
そりゃそうです、ドリフト仕様のシルビアを一般道で、特に雨の日に走ればおっかないのと同じ。F1フォーミュラカーではコンビニにはいけません。それと同様に、ある目的に特化しすぎたクルマは、普段乗りが難しい。
今回、新型ジムニーが発売され、シエラはベンツのゲレンデバーゲン似のカッコよさから、「カッコよくてオシャレだからジムニーが欲しい!」とワタシのような意見の人も増えていますし、今回は構造上、JB23ほどは簡単にリフトアップしづらくなっています。
エンジンも現行アルトワークスの最新のパワー溢れるエンジンが積まれていることも考えれば、私のような年代にとっては「実用性があるうえに、スポーツ走行も楽しめ、カッコ良いおもちゃ」というコンセプトがピタッときますから、エンジンパワーが活きる、ローダウン仕様も望まれるお客様がいるんではないか、そう思っています。
値段については、現状のリフトアップキットのネット売価をみていると、正直「やすい…」。当社の場合は、自社で製造から組み立て、テストまでやっており、事実上ワンオフ品で、価格はあまりご期待いただけないかもしれません。けれど、日々、日本中のレースショップ様とお付き合いいただき、色んな情報をベースに作ったレース用車高調は、色んな大会やサーキット会場で結果を出してきています。ただ、車高を変えるのではなく、そこに質の伴ったものとして考えていただければ、リーズナブルだと感じていただける値段にはなるはずです。
ふらっとカワイ製作所に行くと、ちょうどジムニーの型取り作業が進行中。
「ええとこにきたな~、結構、できてるで~」
と吉田社長と、川居相談役。
リアのピラーバーです。しかもロールバーパッドに入っているので、まるで純正オプション。
フロア補強バーも完成しています。センターターンバックル式じゃん!カッコイイ。
リアの牽引フック、まだ色が塗られていないですが、試作品が完成していますね。
フロントはこれから最終完成に向かっている様子。
そしてシートレールもすでに完成済み。カワイ製作所のシートレールは、レカロシートに対して車検が通るレールです。筑波での人形を積んだ破壊試験はもちろん、今年新たに設けられた非常に厳しい基準をクリアしています。一部の強度試験については、自社でテストする装置まで製造し、安全性の向上のために、日々努力されています。
「レカロシートには、レカロの純正レール」、というご意見もあるでしょうけれど、一部の車種、特に軽自動車用はラインナップになかったりするし、新型車種は開発されるまでに時間がかかることもあり、当社でもカワイ製作所のシートレールは、毎月、一定数量販売さえていただいています。ダウン量も下がるものが多いのが人気の理由。
さて、冒頭の話ですが、このブログを書いている私は、FACE BOOKのアップは会社の業務にしていただいております。FACE BOOK、LINE、TWITTER、INSTAGRAMは個人的にやってないんです。なので、せっかくFACE BOOKにコメントいただけることがあっても、ワタシはノータッチなで、返答できない…
え?理由?ベッキーさんのせいです(笑)。
冗談はさておき、それらが便利なのはわかるのですが、すでに電話と会社PCメールと営業スマホメール、そしてショートメッセージ、会社ではFAX。それぞれ対応しなくちゃいけない。そこにSNSを追加しちゃうと、もうパニック。なので、「やらない」と決めています。
そんなワタシの唯一の趣味は、スマホとタブレットの収集。
IPHONEじゃダメなんです。ワタシは根っからのSONYファン。IPHONE一強の日本では影が薄いですが、ワタシはSONY製品を買うために、コンビニ断ちをしました。営業マンって、コンビニで恐ろしい金額を使っていると思うんです。朝、コーヒーとサンドイッチ(360円)+昼コーヒーとオニギリとから揚げ(400円)+夕方コーヒー(140円)=800円とするでしょ。それが一ヶ月15日としたら12,000円。一年間で144,000円!!!!!
そして散髪にももう5年程行っていません。自分でカットし始めたら、お金はもちろんですが、行く手間が面倒になったんです。私はおしゃれさんなので(笑)ヘアサロン派。テンパーを縮毛強制とカットで1万円を年4回で4万円! この二つをやめたら一年20万近く浮かせられました。
これで、大好きなSONY製品を買いあさります。
8インチタブレットは営業のマップ&ナビ。スマホは写真撮影用、会社の資料のONLINE接続用、そしてゲーム、アニメ観賞用(笑)。スマートウォッチは、運転しながらの通話用。
最近好調のSONYも、スマホ部門だけが赤字だそうです。使っている私には信じられない話。特に防水機能。日本のメーカーだからこその、本当の防水性能。もう4年間つかっているZ3 tablet compactという8インチタブレット、毎日お風呂でマンガを読みながら、寝落ちして数分、毎回水没させていますが、絶好調。
SONYとIPHONEを比較して思うのは、とにかく良い商品だったら売れる、というのはちょっと違うということ。やはりどんなユーザーが多いか、どこまでの機能を求めているかというニーズとのマッチングも含めて商品だとすると、IPHONEは凄いと思います。特にジョブズの「不要なものをそぎ落とす」という理念が良かったんだと思うのです。世界で一番ガラケー好きだった日本人にとって、不要な機能をとことんそぎ落としたIPHONEが受けたのは、至極当然。カオス的なアンドロイドはガラケーよりもパソコンがメインだった諸外国で人気であることもそれを裏付けています。
商品というのは、その性能をダレのために、何のために、ということも含めて考えないといけないんでしょうね。当社の製品も過去、開発時には「凄く良いものが出来た!」と喜んだのに、販売するとまったく売れず、逆に適当に企画したものが爆発的に売れるということがしばしばありました。
でも、それでもワタシはSONYが大好き。WALKMANの音良いし、防水だし、プレステ4遊べるし、NASNEで簡単にテレビ録画持ち出せるし、カメラの画質もいいし、ボタン押しやすいし。ダメだ、カネが足らない。今度は、何を削ろう… パンツ破れてるけど、我慢するか…
これだけのスマホ愛があっても、SNSはイヤ(苦笑)。ご理解お願いします… (スマホだらけの私が『LINEやってません」というと、必ずお客さま困惑されるんですよねえ)
FACE BOOKに「いいね」してくださっている方々、コメントくださった皆様、ちゃんと見てますョ!反応が無いように見えますが!
こんにちは。Ta TKです。新情報ないかとアクセスしたら、、、驚きました(笑) ご丁寧なご回答ありがとうございました。ローダウン車高調はシュピーゲルのヘンミ部長さんの提案だったのですね!あのくらいの金額ならいいなぁと思ってましたが、御社で製造していると聞くと、安心なのでもう少し出しても良いなと思っいました(笑)。O/H時も製造元なら安心ですしね。
ジムニーもコンピューター書換えで手軽に100馬力に到達するようになりましたが、足がフラフラではパワーを生かせず、コーナーを攻める気になれません。良い製品を生み出していただけるよう期待しております。ジョーズさんのドリフト大会の結果ねワタシも楽しみにしています。
西田さま
申し訳ないです、SNS嫌いで、FBすらやってないんです。わざわざ面倒なこちらへのコメントありがとうございます。
直巻きで下げるには、樹脂の削りだしのアダプターが必要で、アルミを削りだすより高いものなんです。だから値段は、従来のジムニーのパーツ感覚だと、正直申し訳ないのですが、そのかわりに出来る限りよいものをつくります。
ジムニーが100馬力… とんでもないですね… 絶対に楽しいですよね。
JAWSさんには、今日、キットを出荷しました。確か、今週末の大会だったので…寝ずに装着していただくことになりそうです(冷汗)再来週には私もお店にお邪魔して、動画や情報をいただきにいきます。
ローダウン車高調キットは、今も半信半疑なんです。本当に需要はあるのかどうかは、やってみなくちゃわからなくて。こうやってコメントをいただくと、やはり頑張ってみよう、という気持ちにさせられます。
コメント、ならびにブログ読んでくださり、ありがとうございます。